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キャッシュレス決済が顧客体験向上を生み出す──CRISP宮野代表に聞くサラダ専門店(7/11 ページ)

“コネクティッド・レストラン”の構築を目標に2014年に起業されたCRISPは、セルフレジシステムの活用、グループオーダー、サブスクリプションと拡大を続け、同社製のセルフレジシステムは他社への販売も行う。顧客接点の作り方や、テクノロジーを活用したサービス向上の手法、将来の展開などを宮野浩史社長に聞いた。

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 ただしこのCRISP PLATFORMは、開発体制などの事情もあり、CRISP SALAD WORKSの店舗で導入されているシステムそのものではなかった。自社向けシステムの汎用版として、別のシステムを作って提供する形になっていた。

 「CRISPのための開発もやらなければならないので、実はCRISP PLATFORMの機能開発はここ1年ぐらい止めていましたが、8月に『CRISP PLATFORM 2.0』を提供開始しました。

 これはCRISPで使ってるシステムとCRISP PLATFORMを完全に統合した新しいシステムで、CRISPが使っているものと全く同じサービスを他社や他店でも使えるようになります。既存のお客様には数カ月間で2.0へ移行してもらい、年末から年明け頃には新規のお客様を本格的に獲得しにいこうと考えています」(宮野氏)

 CRISP PLATFORM 2.0では、要望の多かったセルフレジ「CRISP KIOSK」と同じシステムもようやく利用できるようになった。


CRISPのキオスク端末をベースにした「PLATFORM KIOSK」のWebサイト

22年からは、CRISP PLATFORMの拡大をさらに加速させる予定だ

 「CRISPのセルフレジの体験は、飲食店のセルフレジの中で間違いなく一番優れてるという自負がありますが、今まではCRISPの中でしか使えませんでした。リリースしたばかりの2.0では、CRISPが使っているものと全く同じものをどの企業でも使えるようになっています」(宮野氏)

 CRISP KIOSKは日本語・英語の切り替えやテークアウト・イートインの選択、メニューやトッピングのカスタマイズなどがタッチ操作で手軽にできるようになっている。注文を確定すると、呼び出しの際のニックネームを入力し、クレジットカードや交通ICカードなどで決済まで行える。注文状況は速やかにキッチンに伝えられ、出来上がると店頭のディスプレイにニックネームが表示されるという流れだ。

 「こういったキオスク端末も大手コーヒーチェーンなどであれば作れると思いますが、これを汎用化してどの企業でも使えるようにしたものは、僕が知っている限りではほかにないですね」(宮野氏)

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