超小型無人コンビニ、ガソリンスタンドに誕生 なぜ自販機じゃダメなの?:ターゲットはトラックドライバー(1/2 ページ)
超小型無人コンビニが、千葉県のガソリンスタンドに誕生した。トラック運転手をメインターゲットとし、彼らの飲食需要に応えていくという。飲食需要に応えるだけなら、自販機でもいい気がするのが、なぜあえてコンビニの形態を採用したのだろうか?
ガソリンスタンドを運営する太陽鉱油は、千葉県の太陽鉱油 千葉新港サービスステーション(以下、SS)にて、無人決済システム「TTG-SENSE MICRO」を導入し、敷地内に「超小型無人コンビニ」をオープンした。広さはわずか7平米で、自動販売機6機分ほどの大きさ。駐車できるスペースが限定されるので、コンビニや飲食店に立ち寄ることが難しいトラックドライバーの飲食需要を取り込む狙いだ。
TTG-SENSE MICROはファミマの無人店舗などに技術・ノウハウ提供するTOUCH TO GO(東京都港区)が展開するシステム。店内には、約170アイテムが並び、食品が7〜8割、その他タオルなどの日用品が2〜3割となっている。決済は交通系ICカード・クレジット・現金に対応している。
無人店舗の仕組みはどうなっているのだろうか? まず、天井に付いている8台のカメラで入店客を認識し、トラッキングする。商品棚に埋め込まれたセンサーと連携することで、誰がどの商品を持っているかを識別し、レジにて会計を完了させる。
間違った商品を手にしても、元の棚に戻せばセンサーが重さを感知し、商品が棚に戻されたと認識する。いじわるな筆者は、わざと持っていた商品を他の商品棚に戻し、再度その商品を手に取ってレジに持って行ってみたが、8台のカメラとセンサーの連携により関係のない商品がレジに表示されることはなかった。
防犯対策はどうなっているのだろうか。商品を持った状態ではゲートが開かないことに加え、カメラの映像は、24時間対応のコールセンターに全て送られ、監視する仕組みになっている。買い物でトラブルがあった場合には、レジにあるボタンを押すことでコールセンターの担当者と話すこともできるという。
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