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ブラック企業を辞められない理由 「生活が困窮する」や「家族を不安にさせる」を抑えた1位は:当事者に聞いた(1/2 ページ)
労働問題などに取り組む日本労働調査組合が「ブラック企業に関する労働調査」を実施した。ブラック企業で働いていると認識している人が、辞められない理由とは。
ブラック企業を辞めていない、辞められない理由1位は「転職活動が不安」(41.7%)――そんな結果が、労働問題などに取り組む日本労働調査組合(東京都足立区)が実施した「ブラック企業に関する労働調査」で明らかになった。同調査は、自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」と回答した20〜49歳の会社員男女552人を対象にしている。
辞められない理由の2位は「生活が困窮する」(38.9%)、3位は「家族を不安にさせる」(19.9%)という結果に。同組合は「長時間労働により十分な転職活動時間がとれず、収入のない期間が発生することを懸念する様子がうかがえる」とコメントした。
会社を辞めることを検討しているか
会社を辞めることを検討しているか尋ねると、「はい」が68.7%、「いいえ」が31.3%だった。今年4月に実施した「退職動機に関する労働調査」では、会社員の35.8%が退職を検討していると回答した。その結果と比べると、退職を考えている人が32.9ポイント増えていることから、同組合は「自身の勤務先をブラック企業と認識している会社員の退職意向はかなり高いことがうかがえる」と分析する。
会社を辞めることを検討していると回答した人を年代別で分析すると、20代が77.8%で、30代の66.8%や40代の61.2%を上回った。
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