社員や内定者とリアルで話す機会が、内定承諾の後押し 学生の意見は?:学情調べ
社員や内定者とリアルで話す機会があると、内定承諾を決断する際のプラスになると考えている学生はどの程度いるのか。学情が2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に調査を実施した。
社員や内定者とリアルで話す機会があると、内定承諾を決断する際のプラスになると考えている学生が84.9%――そんな結果が、新卒採用サイトなどを運営する学情(東京都千代田区)の調査で分かった。同調査は9月、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施している。
現在の内定保有数(辞退済みの企業を除く)は、1社(82.8%)が最も多く、2社(10.8%)、3社(4.9%)と続いた。2社以上だと回答した学生は17.2%だった。学情は「多くの企業が内定式を10月1日に実施することから、8割以上の学生は、すでに内定を保有する企業を1社に絞っていることが分かる」とコメントした。
内定承諾をする企業を1社に絞ったタイミングは、1位が「選考中の企業の、選考参加が終了したとき」(31.5%)で、2位が「第一志望の企業から内定を得たとき」(30.4%)、3位が「家族や友人に相談し決心がついたとき」(29.8%)だった。学生からは、「第一志望の選考結果が出るまでは、第二志望の内定も持っていたものの、第一志望から内定を得た時点で、内定承諾希望を1社に絞った」「懇親会に参加し、内定者や社員と交流するなかで1社に絞った」といった声が寄せられた。
学情は「予定していた選考を受けきったときや、希望していた企業から内定を得たときなど、納得感を持って就職先を決められるタイミングで、活動を終えていると考えられる」と分析する。
内定企業の社員や内定者とリアルで話す機会があると、内定承諾を決断する際にプラスとなると回答した学生は8割を超えた。学生からは「同期となる内定者同士で話すことで、『やっていけそう』と感じることができた」「コロナ禍で、選考の大半がオンラインだったからこそ、直接企業に訪問しリアルで話せる機会があるとうれしい」といったコメントがあった。
今回の調査は9月14〜22日、インターネット上で実施。有効回答数は203人。
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