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美容家電No.1ブランド「ヤーマン」、ブランドを支える開発力のワケ家電メーカー進化論(3/7 ページ)

美容家電ジャンルで確かな存在感を示す「ヤーマン」。その売上高は、2021年4月期で366億円にも達する。主力商品は美顔器や脱毛器、フェイススチーマーなどで、日本市場のほか中国市場でもブランドを確立。美容家電領域で挑戦を続ける同社の戦略について、取締役でブランド戦略本部長の戸田正太氏に話を聞いた。

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プラチナゲルマローラーのヒットをきっかけに販路を拡大

 その後、美顔器などさまざまな美容家電を展開していくが、なかなか認知が広がらず苦戦は続いたという。その状況を打破するきっかけとなったのが、家電ではないが、化粧品以上のケアができる商品として開発した「プラチナゲルマローラー」だった。

 「当時はまだ、美容機器は高価な製品が多く、情報も少なく、よく分からないもの、という状況でした。そこで、電気を使わなくても気軽にコロコロするだけケアできるような製品を探していたのです。そして『プラチナゲルマローラー』のヒットをきっかけに直販事業を立ち上げました」(戸田氏)


コロコロと肌の上を転がすだけでケアができる「プラチナゲルマローラー」の大ヒットが、同社の個人向けビジネスを変化させていった

 さらに、家電量販店との関係も変わっていく。それまでは代理店を通して商品を納めていたが、直接取引ができるようになった。直販と家電量販店との直取引は製品開発に大きな影響を与えていたという。

 直販により、ユーザーが何を求めているのか、製品をどう受け止めているかを、直接、生の声として聞けるようになった。それらの声をヒントに、次の商品を開発できるようになったのだ。

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