内々定先企業を否定された! それでも入社を決めた就活生は66.8% どうやって説得した?:マイナビが調査(2/2 ページ)
内々定先企業について周囲から否定的な意見・反対を受けても、入社を決めた学生は66.8%。マイナビが、2022年卒業予定の大学生・大学院生を対象に調査を実施して分かった。どうやって説得したのか。
どんな点が反対されているのか
内々定先企業について批判的な意見・反対を受けた点については、「安定性」(28.5%)が最も多く、「将来性」(26.2%)、「福利厚生制度(休暇や残業時間・給与を含む)」(24.2%)と続いた。
内々定先企業について否定的な意見・反対を受けた後どのような行動をとったか尋ねると、「入社を決めた」が66.8%で、「辞退した」が30.0%だった。
「入社を決めた」の内訳をみると、「相手を説得して入社を決めた」(12.5%)、「相手の意見は気にせず、入社を決めた」(26.5%)、「相手の意見を踏まえて再度検討したが、最終的には入社を決めた」(27.8%)となった。「辞退した」の内訳は、「相手の意見とは関係ない事情で辞退した」(9.0%)、「相手の意見を踏まえて再度検討し、志望度が下がったので辞退した」(19.4%)、「志望度は変わらないが反対されたままでは入社できないので辞退した」(1.6%)だった。
内々定先企業について否定的な意見・反対を受けても入社を決めた経緯はどのようなものなのか。
知名度や職種などの点で反対された「理系女子」は、両親が不安に感じている点を聞き出し、自分なりに企業内の事情を説明した。それでも足りない点については「採用担当者の方に事情を伝え、社内の話をより詳しく聞き出し、伝えるようにした」という。
両親が実家に近いところで勤務してほしいと考えていた「文系男子」は、仕事の内容や将来のことを優先的に考えていることを伝え、納得してもらった。
新型コロナの影響で業績が安定しておらず、休暇が少ない点を母親が不安に感じていたという「文系女子」は、「内定先企業は就職活動の軸に当てはまっているか、また、自身の強みを生かせるかどうかを再度考えた。結果的に、どちらも当てはまると判断できた企業であったため入社を決めた」と回答した。
マイナビの調査担当者は「否定的な意見や反対を踏まえたうえで、『本当に心配ないのか』『働くうえで自分が優先したいポイントは何か』を改めて考えている学生が多く、その過程はキャリアを選ぶにあたり重要な視点だといえる」とコメントした。
今回の調査は9月25〜30日、マイナビ2022の会員に対してWeb上で実施した。有効回答数は2603人。
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