就活学生が一番知りたい「社風」は、首都圏直下地震で分かる:確かめる質問(2/2 ページ)
10月1日の内定式も済み、いよいよ23卒(2023年4月入社)就活が本格化します。そんな時に突如起こった10月7日の首都圏の地震。就活と何の関係があるのでしょうか? いや、就活生が一番知りたい情報を知る機会だといえるのです。
首都直下地震
先日起こった首都圏の地震。震度5強という規模で驚いたものの、専門家によれば政府が想定する首都圏直下型大地震ではないとのことらしいです。地震の被害は限定的で、電車やライフラインが一部止まったものの、夜半には山手線も復旧しました。
問題は翌日です。
ニュースではJR川口駅からあふれ出る通勤客が映っていました。東京通勤圏の川口駅には大量の通勤客が押し寄せたものの、JRが大幅に遅れた結果、ホームに入りきれなくなり、駅の外まで大行列があふれ出した模様が報道されました。
コロナ、まだ終わってない「今」の話です。三密避けるどころかとんでもない密集状態ですけど? リモートワークを政府は推奨してたんじゃなかったんでしたっけ?
ウソつき村なのか確かめる質問
もちろんすべての職務がオンライン化できないのは当然です。しかし川口駅で場外まであふれかえった人たちは全員サービス業や接客業、リモートワークできない人だけなんでしょうか? あんなにたくさんの人全員が???
中小企業など、リモート化が進まない職場があるのも現実だと思います。しかしコロナの数少ないポジティブな影響は、小池都知事が公約しても全く実現不可能だった通勤地獄軽減が、無駄な通勤を省いたリモートワークで前に進んだことではないでしょうか。
どうしても職場のリモートワークができない会社でも、震度5の地震が起こった翌朝くらい、時差出勤、臨時休業、臨時リモートワークはできないのでしょうか?
就活学生の皆さん、どんな社風かはわかりませんが、その会社が直下地震翌日も定時出勤を求める会社であるかどうかは、質問すれば一発でわかりますね。(増沢隆太)
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