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公立保育園「使用済み紙おむつ」持ち帰り 東京23区はゼロ、関西圏は6割超:361自治体に調査
BABY JOBは、首都圏と関西圏の計361自治体の公立保育園のうち「使用済み紙おむつ」を保護者に持ち帰らせている保育園が多い自治体を調査。関西圏の6割超が「持ち帰り」を行っている中、特に多かった県は……?
首都圏と関西圏の計361自治体の公立保育園のうち、半数近い168自治体で「使用済み紙おむつ」を保育園で廃棄せずに保護者に持ち帰らせている――。そんな結果が、BABY JOBの調査で分かった。
保育園が保護者に使用済み紙おむつを持ち帰らせている自治体が多かったのは、京都府(88%)、大阪府(65%)、奈良県(64%)の順で、関西圏が上位を占めた。関西圏全体では149自治体のうち6割超の95自治体(64%)が持ち帰りを行っていた。
首都圏で最も多かったのは、神奈川県(45%)。次いで埼玉県(40%)、千葉県(33%)、東京都(24%)だった。首都圏全体では209自治体中73自治体(35%)で、関西圏に比べると全体的に持ち帰りをさせている自治体は少ないことが分かった。東京23区については、ゼロだった。
使用済み紙おむつを保護者に持ち帰らせている理由で多いのは、「便による体調確認」「これまでの慣習」。そのほか「おむつを園で処分する予算がない」といった回答もあった。一方、保育園で処分をしている理由は「『衛生的に良くない』と保護者から要望があった」「便に異常があった場合は連絡帳などで伝えている」などが挙げられた。
調査は4月1日〜7月30日の期間、1都2府5県の計361自治体の保育担当者を対象に電話による聞き取りにて実施した。
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