吉野家HD、3〜8月期の決算を発表 ドラッグストア50店舗で牛丼の販売を目指す:最終黒字(1/3 ページ)
吉野家ホールディングスが第2四半期(21年3〜8月)の連結決算を発表した。営業損益は7億2300万円の黒字を確保した。今後の戦略は?
吉野家ホールディングス(HD)は2022年2月期第2四半期(21年3〜8月)の連結決算を発表した。売上高は742億7900万円(前年同期比9%減)、営業損益は7億2300万円の黒字(前年同期は59億7000万円の赤字)、最終損益は31億2700万円の黒字(同57億800万円の赤字)だった。同社は、持ち帰り寿司大手の「京樽」を、大手回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIESに売却している。その影響で売上高が減少したが、実質的には前年同期に対して増収だという。
国内事業においては、緊急事態宣言などの影響で既存店売上高の回復が遅れた。牛丼チェーン「吉野家」では、既存店売上高が20年比で96.8%、コロナ前の19年比で88.9%だった。うどんチェーン「はなまるうどん」は、20年比では115.9%だったが、19年比では66.1%にとどまった。
海外事業では中国と米国が順調に回復している。中国事業の既存店売上高は、20年比で157.9%、19年比で95.9%となった。米国事業は20年比で116.1%、19年比で108.5%となった。アセアン事業は19年比で80.2%にとどまった。
損益構造を分析すると、22年2月期上期の原価率は33.7%(前年同期と比べ4.2ポイント減)、販管費率は65.3%(同4.0ポイント減)となった。これらのコスト低減により、営業利益が大幅に改善した。また、時短協力金を計上した影響などにより、経常利益が前年同期比99億2300万円増と大幅に改善した。
セグメント別の出退店の実績では、吉野家が1183店舗(出店5、退店11)、はなまるうどんが466店舗(出店2、退店11)という結果に。一方、中国を中心に出店を再開したため、連結合計の出店数は43となった。
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