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吉野家HD、3〜8月期の決算を発表 ドラッグストア50店舗で牛丼の販売を目指す:最終黒字(2/3 ページ)
吉野家ホールディングスが第2四半期(21年3〜8月)の連結決算を発表した。営業損益は7億2300万円の黒字を確保した。今後の戦略は?
外食市場の変化に対応
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、巣ごもり需要が拡大する一方で、店内飲食をする消費者が大幅に減っている。そこで、吉野家とはなまるうどんでは、テークアウト商品を拡充するとともに、デリバリー対応店を増やした。
はなまるうどんでは、5月25日からテークアウト専用の新「はなまるうどん弁当」4種を発売。うどん、天ぷら、おかずが入った弁当で、消費者が好きな組み合わせを選べるように4種用意した。1番弁当は、天ぷら2種(野菜天1個、ちくわ磯辺揚げ1/2個)、ほうれん草のごま和え、ぶっかけうどん(冷)が入って370円とした。4種の中では最も安く、「おサイフにやさしい価格」として訴求した。また、から揚げ専門店「鶏千」とコラボした「鶏千から揚げ弁当」なども発売した。
こうした施策を推進した結果、デリバリー店舗数は1114店舗(吉野家875店、はなまるうどん239店)まで増えた。店舗カバー率は67.6%となっている。
客層を拡大するため、吉野家ではさまざまなキャンペーンを実施した。ゲームユーザーを獲得するため、人気ゲーム「ポケモンGO」とコラボした。これは、吉野家店舗で550円以上買い物をして、吉野家アプリ内の専用バーコードを提示すると、ゲームの参加券が入手できる仕組みだった。その他、小学生以下限定で全品80円引きを実施するなど、ファミリー層の獲得を狙った。
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