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「あなたは保険に入る必要はありません」 マネフォとライフネットが始めた保険診断が面白い:金融ディスラプション(4/5 ページ)
「あなたは保険に入る必要はありません」。保険の診断を受けると、けっこうな数の人にこんなメッセージが出る保険相談サービスがある。マネーフォワードがライフネット生命と組んで始めた「保険の見直し診断」だ。
保険大国日本
日本は公的医療保険制度が充実していて、働けなくなったときでも健康保険加入者であれば、傷病手当金が最長1年6カ月支給されるなど、さまざまな社会保障が用意されている。にもかかわらず、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(令和元年版)」によると、約8割の人が生命保険に加入している。さらに、7割以上が医療保険に、4割近くががんに対する保障に加入している。
同センターによると、世帯あたり年間で払っている保険料は平均で37.1万円となっており、月平均で3万円を超えている。10年で371万円、30年で1100万円を超える計算だ。一方で、総務省の家計調査報告(令和2年)によると、勤労者世帯(2人以上)の貯蓄額は、平均で1378万円、中央値は782万円だ。
この貯蓄の内訳を見ると、「生命保険など」が22.1%を占めており、株式などの有価証券は11.5%に過ぎない。金融庁などが「貯蓄から投資へ」と旗を振っても、実際にお金を費やしているのは保険というのが実情だ。
昨今は、外貨建て変額保険など、保障だけでなく運用も組み合わせた保険商品の販売が盛んだ。こうした保険はどうか。志賀氏は、すべての貯蓄型保険に当てはまるとは限らないとした上で、「分離した方が効率がいい。初めは保障と資産運用がいっしょにできたら、一石二鳥ではないか思っていたが、分けて計算してみると効率が違う」と話す。
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