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なぜ、住宅メーカーの“動く”ログハウスに注文が殺到するのか 盛り上がるキャンピングカー市場最前線:提供する価値とは(2/4 ページ)
住宅メーカーの開発した“動く”ログハウスに注文が殺到している。コロナ禍でキャンプやアウトドアの需要が高まったことが背景にある。どのような点が注目されているのか。
伸びる日本のキャンピングカー市場
キャンピングカー・ビルダーやディーラーが加盟する日本RV協会の「キャンピングカー白書2021」によると、20年における日本のキャンピングカー保有台数は12万7400台で、前年比106.7%と増加しています。保有台数は16年に10万台を突破し、12年以降は右肩上がりで増加しています。
この市場は通常、特殊用途自動車となる8ナンバーの新車・中古車のいわゆる中・大型キャンピングカーと、軽自動車などをベースにした8ナンバー以外の新車・中古車の小型キャンピングカーで構成されています。データには含まれていませんが、けん引するタイプのトレーラーハウスも、アウトドア市場を支える「移動する車」として注目されています。米国では、モノを持たないミニマルな生活を実現できる小さな家を「タイニーハウス」と呼んでおり、その家をけん引して、移動しながら暮らす人達も増えています。
キャンピングカー全体では20年の総売上高は582億円。前年比110%と保有台数以上の伸長率です。キャンピングカー・ユーザーがここにきて新たに買い替えたりしていることで、新規ユーザーと共に購入が増えているということです。特に8ナンバーの新車、8ナンバー以外の新車が伸びており、1台当たりの単価も上昇しています。キャンピングカーは、そのサイズや車種などが、市場拡大に伴って細分化・多様化し始めているのです。
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