スポーツ市場はコロナ禍前の半減、野球やサッカーのファン人口はどう変化した?:約1.1兆円
マクロミルと三菱UFJリサーチ&コンサルティングが共同実施した「2021年スポーツマーケテイング基礎調査」によると、2021年の「スポーツ参加市場規模」は1兆912億円。コロナ禍前の19年と比較すると、51.5%減少した。
マクロミルと三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、共同で「2021年スポーツマーケテイング基礎調査」を実施した。その結果、21年の「スポーツ参加市場規模」は1兆912億円で、20年(1兆6041億円)比で32.0%減少。コロナ禍前の19年(2兆2504億円)と比較すると、51.5%減となった。
特に大きく落ち込んだのは「スポーツ施設利用、会費、スクール料など」で、36.7%減。次いで「スタジアム観戦」が32.5%減、「スポーツ用品の購入」が23.1%減だった。
日本のプロ野球チームを応援している人は、20年比で1.8ポイント減の28.1%。推計されるプロ野球ファン人口は、20年比184万人減の2279万人となった。球団別では読売ジャイアンツが最大で491万人。日本代表「侍ジャパン」のファンは1958万人、メジャーリーグ(MLB)のファンは647万人となった。
Jリーグのチームを応援している人は、20年比220万人減の878万人。サッカー日本代表のファンは、20年比478万人減の2180万人に大きく減った。
東京五輪での活躍が記憶に新しいバスケットボールについては、Bリーグのファン人口が20年比5万人増の567万人となった。一方、Vリーグのファン人口は20年比144万人減の354万人。ジャパンラグビートップリーグのファン人口は20年比180万人減の32万人となった。
調査は9月17〜19日の期間、中学生を除く全国15〜69歳の男女2000人を対象に実施。男性1000人、女性1000人から回答を得た。
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