「ネットワークビジネス関連の方の入店はお控えください」――エクセルシオールカフェの掲示物に反響 理由は「お客さま同士のトラブル回避のため」:「効果なし」の声も
エクセルシオールカフェの店舗内に掲示された「ネットワークビジネス関連の方へ 入店はお控え頂きますようお願い致します」という掲示物がTwitterで注目を集めている。同カフェを展開するドトールコーヒーは「お客さま同士のトラブル回避のため」と説明した。
「ネットワークビジネス関連の方へ 入店はお控え頂きますようお願い致します」――エクセルシオールカフェの店舗内にこうした内容の掲示物があるとして、Twitterで注目を集めている。
投稿したのは、ゆうか(@yuka30615)さん。「ついに、こういう張り紙されるようになったのか」というコメントとともに添付された画像には、ネットワークビジネス関連の利用者の入店を控えるよう求める掲示物が写っており、その理由として「多くの苦情が寄せられているため」と記載されている。記事執筆時点(10月29日午後4時12分)では約2800リツイートと約7000のいいねが付いている。
投稿に対し「ネットワークビジネスがまだあるのか」という驚きの声や「いい対応だ」と店舗側の対応を称賛する声も。中には「ネットワークビジネス関連の人しか使えないコワーキングスペースを作ったらどうか」という皮肉めいたコメントや「就活時期にリクルーターが学生向けの面接をやるのも禁止にしたほうがいい」といった声もあった。
エクセルシオールカフェを運営するドトールコーヒーは、取材に対し「投稿の画像だけではどこの店舗かは特定できない」として上で「会社としての方針ではなく、店舗側の独自対応だ」と説明。「お客さま同士のトラブル回避のため、場所や立地に応じて、一部の店舗で同様の案内をしている」と回答した。
過去にルノアールが同様の対応も「効果なかった」
エクセルシオールカフェと同様の対応は、競合の「喫茶室ルノアール」を展開する銀座ルノアール(東京都中野区)も行っており、30年ほど前から「マルチ商法をしている方の入店はお控えください」と記載した掲示物を、直営店舗の入り口付近に設置していた。だが、結果的に「掲示物を見ても何とも思わない人が多いのが実情で、効果がない」として、近年は掲示を控えている。
同社の担当者は「マルチ商法をしている人たちは、数十人単位で店内を占拠した上で、各席の往復、大声での会話など、過去には一目で分かるくらいの特徴があり、店側も注意しやすかった」と話す。しかし近年は、人数を絞ったり、声量を抑えたりするなど、通常客のようにふるまう“グレーゾーン”のグループが急増。客からのクレームがなければ、対応しづらくなったという。
そうした一方で、同社の利用者アンケートでも「マルチ商法の利用者は排除するべき」という意見が根強い。同社は「少人数での会話や、読書をするために静かな空間を求めて来店する人にとっては、度を超えると不快に感じる。以前のような分かりやすい特徴がなくなり、現在は口頭でのお願いベースが精いっぱいだが、今後も適切に対応していきたい」とした。
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