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スシロー、いつもは1シーズン2回の「かにフェア」で異例の「二度目はない」 背景は?価格高騰の影響(2/2 ページ)

大手回転寿司チェーン「スシロー」は11月10日、毎年実施している「かにフェア」をスタートした。通常は1シーズン2回行うのだが、カニの仕入れ価格高騰により「二度目はない」としている。

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例年通りのくら寿司も油断はしない

 ライバルのくら寿司は、11月3日から「感激かにフェア」を実施している。広報担当者によると、海外でカニの需要が高まっているため、仕入れが難しい状況だったという。ただ、独自のルートで調達できたので、フェアは例年とほぼ同じ規模を維持しているとのこと。


くら寿司「本ズワイガニ三種盛り」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東南アジアの加工地でロックダウンが実施された。そのため、くら寿司では、エビなどの調達も難しくなってきているという。

 年々仕入れ環境が厳しくなってきているため、くら寿司は養殖を自社で事業化しようとしている。具体的には、11月1日にくら寿司が100%出資した「KURAおさかなファーム」(大阪府貝塚市)を立ち上げた。それ以外にも、漁業の担い手確保・育成の取り組みも実施している。

 スシローを展開するFOOD&LIFE COMPANIESも、安定した調達を実現するための新たな方針を発表する予定となっている。

 当たり前に開催されていた回転寿司チェーンのフェアの在り方も、今後は変わっていくかもしれない。


くら寿司「かに茶碗蒸し」
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