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ジャンク×ヘルシーは成り立つのか? ドーナツやカレーが「健康食」認定される未来:3分インタビュー(3/3 ページ)
「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」という有名なコピーがある。カラフルでカロリーが高そうな食べ物は「健康」とは対極にある存在かと思われたが、ドーナツやアイス、カレーなどが「健康食」として食べられる未来が来るかもしれない。なぜ?
プラントベース市場、未来は明るいのか?
――これから市場を作っていくという業界ですが、どのような思いでチャレンジされているのでしょうか?
東: 電気自動車、特にテスラモーターは車産業にいきなり登場し、既存市場をディスラプトしました。同様に、食の産業にもプラントベースの流れがあり、1兆円企業が作れる可能性を感じています。
英国のバークレー銀行が、世界の代替肉の市場規模は29年までに肉全体の10%、15兆円を占めるという試算を出しています。その背景には、環境問題や気候変動への関心の高まり、世界人口の増加に伴う2030年のタンパク質不足、健康志向による食生活の変化などが挙げられます。現時点では実感を持ちにくいかもしれませんが、確実に伸びていく市場だと思います。
そうはいっても、需要が生まれないと始まりません。需要創出に向け、商品単価を下げるための技術改善や新しい素材の開発に力を入れていきたいと思います。
――ありがとうございました。最後に少し意地悪な質問ですが、東社長が人生最後の日に食べたいものは何ですか?
東: 難しい質問ですね……。2foodsですごくおいしいステーキを開発して、それを食べたいと思います(笑)
(終わり)
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