コロナ禍での転職、20代の6割は「ギャップを感じる」 どんな点に?:満足度も調査
20代を対象に、コロナ禍での転職に関する調査を実施。6割が「ギャップを感じている」ことが分かった。どんな点が挙げられるのか? また、会社への満足度調査も実施した。
20代のキャリアに関する情報発信を行うメディア「20代の働き方研究所 produced by Re就活」を運営する学情は、20代を対象に「転職の満足度」調査を実施した。20代の63.8%が転職後に「ギャップを感じる」と回答。感じたギャップの1位は「会社の雰囲気」(56.9%)と過半数に上った。
2位は「仕事の進め方」(45.1%)、3位は「上司や同僚との人間関係」(43.1%)と続いた。仕事内容や働き方よりも、人間関係や仕事の進め方など、働く環境面にギャップを感じている人が多いことが分かる。
同社は、この理由について「コロナ禍ではWeb面接での選考が多くなり、最終面接以外はオンライン、全てオンラインという企業も少なくない。面接時に会える社員の数が少なかったり、面接をする採用担当者としか話す機会がなかったりなど、会社の雰囲気や職場の人間関係を体感する機会が確保しにくい傾向にある」と分析する。
コロナ禍での転職の満足度も調査した。過半数の64.4%は「満足」とした一方、31.8%は「満足していない」と回答した。不満の1位は「会社の雰囲気が合わない」(50.5%)。次いで「仕事の進め方が想定と違った」(42.2%)、「上司や同僚との人間関係が合わない」(39.2%)の順。
転職後にギャップを感じた点と同項目が上位を占める結果となっており、ギャップがそのまま不満につながっていると推測される。
調査は、コロナ禍(2020年4月〜21年10月)に転職を経験している20代男女を対象にインターネットで実施。期間は10月22〜24日、有効回答数は330人。
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