スターバックス、皇居外苑にエコ店舗 廃棄物量を40%減らす:12月1日から(2/2 ページ)
スターバックス コーヒー ジャパンは、「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」をグランドオープンすると発表した。環境負荷の低減を目的とした店舗運営や実証実験を行っていく。店内にはどんな工夫が施されているのだろうか。
店舗デザインやフードはどう変わる?
店舗デザインについても環境負荷低減の取り組みが施されている。天井部や客席エリアのアートは廃棄されてしまうキャンバスや糸、漁網を再利用し制作した。天井から下がる照明は、リサイクルガラスや和紙を用いて、それらのハンドクラフト感があたたかみも演出。店内の家具は、国産木材100%を使用し、修理しながら長く使い続けることに重きをおいている。
そのほか、出店工事の際に出た廃棄物の約85%を鉄や紙の原料としてマテリアルリサイクルに回し、残りの約15%をバイオマス燃料などにサーマルリサイクルしている。
フードロスにも力を入れる。同店では、フードの陳列ケースを設置せず、デジタルサインでフード商品を表示する検証を実施。期限切れフードのさらなる廃棄削減を試みる。そのほか、再生可能エネルギーの導入だけでなく、手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用できる技術も採用している。
また、店内にエネルギー消費量やスターバックスのコーヒー生産地での取り組みを動画で表示するなど、サステナビリティ ハブとして、さまざまな検証や発信をしていく。
「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」は、同社が世界自然保護基金と策定した国際認証「Greener Stores Framework」(CO2排出量、水使用量、埋め立て廃棄物の削減を達成する、より低負荷の店舗づくりを加速するためのガイドライン)を取得した日本1号店。2022年10月以降の新店にも同ガイドラインの導入を目指していく。
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