フリーランスの4割、「仕事でトラブルを経験」 どんな内容? 連合の実態調査:フリーランス1000人に調査
この1年間のうち、フリーランスが仕事でトラブルを経験した割合は39.7%――日本労働組合総連合会(東京都千代田区)は10月、フリーランスとして働く全国の20〜59歳男女1000人を対象に、「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」を実施し、こうした結果が判明した。
この1年間のうち、フリーランスが仕事でトラブルを経験した割合は39.7%――日本労働組合総連合会(東京都千代田区)は10月、フリーランスとして働く全国の20〜59歳男女1000人を対象に、「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」を実施し、こうした結果が判明した。
仕事内容別に見ると、トラブルを経験した人の割合はクリエイティブ関連(47.4%)とコミュニケーション関連(47.6%)が高く、いずれも半数近くにのぼった。
報酬関連のトラブルが最多、“泣き寝入り”も
具体的なトラブル内容を質問したところ、最も多かったのは「報酬の支払いの遅延」と「一方的な仕事内容の変更」でいずれも29.5%だった。「不当に低い報酬額の決定」(26.4%)、「一方的な継続案件の打ち切り」(25.7%)、「報酬の不払い・過少払い」(23.4%)と続き、報酬に関するトラブルが多いことがわかった。
トラブルの対処方法については、「発注者と直接交渉」が最多で40.1%を占めた。他にも、「交渉せず自ら取引を中止」(18.1%)、「フリーランス仲間に相談」(17.1%)、などが挙がった一方、「何もしなかった・できなかった」も31.2%にのぼった。3割を超えるフリーランスが“泣き寝入り”状態に置かれている現状が明らかとなった。
また、トラブルが「すべて解決している」と答えたフリーランスは43.3%だった。「一部解決している」(38.0%)、「全く解決していない」(18.6%)と半数以上が未解決のトラブルを抱えている様子がうかがえた。
同調査では、主要な取引先業者から書面(メール含む)による契約内容の明示について、「必ず明示がある」と回答した人は29.9%にとどまった。
契約関係が曖昧なまま業務を進めれば、トラブルが発生しやすくなる懸念がある。副業解禁やフリーランス増加の流れがある今、フリーランスと企業が対等の立場で業務を遂行できるような環境整備、法整備が求められている。
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