PayPayで特急券を購入 JR九州が実証実験:QRコード決済導入はJRグループ初
JR九州はQRコード決済サービス「PayPay」での特急券購入に向けた実証実験を2022年1月から行うと発表した。実証実験を通じて、利用者の利便性を高めるとともに、キャッシュレス決済の利用促進を図る。
JR九州は12月13日、QRコード決済サービス「PayPay」での特急券購入に向けた実証実験を2022年1月から実施すると発表した。特急券の決済手段にQRコード決済を採用するのはJRグループとして初めて。実証実験を通じて、利用者の利便性を高めるとともに、キャッシュレス決済の利用促進を図る。
対象区間は門司港・博多間(鹿児島本線)と小倉・行橋間(日豊本線)で、22年3月末まで実証実験を実施する。駅構内に特急券の金額を設定したQRコードを設置し、乗客にスマートフォンで読み込んでもらう仕組み。係員は、車内で乗客が提示したPayPayアプリの「取引履歴」から特急券の購入の有無を確認する。
発車時刻の1時間前から発車時刻までに決済されたものに限り有効で、乗り越しや区間変更はできない。乗り越しの場合は特急券を別途購入する必要がある。PayPayでの決済は駅でしかできず、車内で特急券を購入する場合はこれまで通り、現金しか受け付けない。未使用で決済から2時間以内であれば、払い戻しに対応するものの、手数料に220円が別途必要になる。
これまで特急券購入には、紙の切符を現金で購入する必要があった。決済手段にPayPayを導入することで、ペーパレス化への効果も期待される。同社は「実証実験での利用状況を踏まえ、具体的な導入時期を検討する」としている。同社が運営する九州新幹線への利用拡大については「何も決まっていない」とした。
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