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ファミマが発売した「356円弁当」は、どうなった? 担当者に聞いて分かった“意外”なニーズ:節約志向に対応(3/3 ページ)
ファミリーマートは9月、新たな弁当シリーズ「ファミマトクトク弁当」を立ち上げた。第1弾として「タルタル鶏天丼」と「直火焼チャーシュー丼」(いずれも356円)を発売。計画通りに売れたのか?
300円台のニーズがあることが分かった
ファミマトクトク弁当は、どのような商品と一緒に購入されているのか。現時点で、藤田氏は「鶏そぼろ弁当と同じように、『ドリンク』『おむすび』『ひじきやコールスローといったおかず』なのではないか」と分析する。詳細な分析はこれからのようだ。
ファミマトクトク弁当の発売後、加盟店からは「適正な量で価格のバランスが良い」と評価する声が寄せられているという。一方、「もう少しボリュームがあったほうが良い」という意見もある。利用者のニーズは、店舗の立地などに左右されるため、この点はもう少し見定める必要がありそうだ。SNSでは「コンビニ弁当の中では値段が安い」というコメントが寄せられているという。
こうしたさまざまな反応を踏まえ、藤田氏は「300円台の弁当にニーズがあることが分かった」と感じている。
競合のセブン‐イレブンは、少量のごはんに具材を載せた「一膳ごはん」シリーズを発売している。ローソンでも、小容量タイプの「Choi(チョイ)シリーズ」を拡充している。背景にあるのは、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた結果、自分の好きなものを少しずつ食べたいというニーズが増えていることだと見られている。
500円が中心価格帯だったファミマは、「300円台の弁当」のニーズを発見した。今後、どのような商品を出していくのか。
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