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今のライフスタイルでいいのか 沖縄「長寿の島」が崩れつつある理由 働き盛り世代の深刻度:幼少期の味覚がポイント(1/3 ページ)
厚生労働省が発表した都道府県別の健康寿命で、沖縄は男女とも2016年から順位を下げた。平均寿命の順位も下がり続け「長寿の島」のイメージが崩れつつある。
厚生労働省が発表した都道府県別の健康寿命で、沖縄は男女とも2016年から順位を下げた。男性は26位から40位、女性も10位から25位に悪化。平均寿命の順位も下がり続け「長寿の島」のイメージが崩れつつある。医療関係者は、働き盛り世代を中心に生活習慣の改善や健康診断の意識付けの必要性を強調する。県外の識者は、病気になった後も自立した生活を送れるよう、リハビリを充実させる環境づくりを課題に挙げた。
突出する生活習慣病
沖縄で深刻なのは、働き盛り世代の健康状態だ。那覇市医師会の生活習慣病検診センターの崎原永辰所長は、高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の割合が「全国に比べて突出している」と指摘。「健康経営の概念が少しずつ定着してきているが、沖縄は小規模事業所が多く、働き盛り世代の健診受診や再診が低いと感じる」と訴える。
生活習慣病の所見がある人の2次検査で「放置している人もしばしばいる。是正することが大病の予防につながる」と強調した。
労働者が50人未満の事業所は、従業員に受診勧奨などをする産業医の選任義務がない。小規模事業所を支援する地域産業保健センターの周知の必要性を述べた上で「事業所は、従業員の健診管理ができているか振り返ってほしい」と話す。
県民に「生活習慣病は致死的な病気につながると理解し、今のライフスタイルでいいのか見直す機会を健診で見つけてもらえたら」と呼び掛けた。
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