「調子が戻りつつあると思ったのに」観光客が一気に減った国際通り 沖縄で「まん延防止」始まる:人通りがまばら
沖縄県全域に「まん延防止等重点措置」が出された。初日の9日、県内各地の観光地や商店街、行楽地の客足はまばらで、にぎわいはなかった。
新型コロナウイルスの感染急拡大を受けた「まん延防止等重点措置」が沖縄県全域に出されて初日の9日、県内各地の観光地や商店街、行楽地の客足はまばらで、にぎわいはなかった。例年は新成人らの同窓会や2次会でにぎわう繁華街も晴れ着姿のグループの姿はほとんど見られなかった。
同日午後2時ごろ、年末年始に観光客が戻りつつあった那覇市の国際通りは人通りも少なく土産品店や飲食店内は閑散としていた。
御菓子御殿国際通り松尾店の新井大貴さん(28)は「年末年始はある程度、お客さんがいたが、『第6波』の情報が出てから一気に減った。感染者がこんなに増えれば何らかの措置はしないといけないのは理解できる。みんな一緒に我慢し、少しでも早く収束してほしい」と話した。
近くの土産品店の女性スタッフ(25)も「状況を見ながら閉店時刻を早めるなどの対応をしたい」と話した。
沖縄市の「沖縄こどもの国」も同日の客足は少なかった。同園によると、昨年10〜12月の日曜日の入場者は平均3千人程度だったが、9日は千人と3分の1程度に。1歳の娘や同居する母親らと来園した女性(29)=南風原町=は「屋内の人混みを避けた」と同園に来た理由を説明した。
北谷町美浜のアメリカンビレッジも人出が少なく、特に飲食店は空席が目立った。通常ならにぎわい始める午後5時すぎ。イタリアンレストランの客はテラス席に2組のみ。オミクロン株流行後、観光客や米軍関係者に加え、地元客も激減し客数は5分の1程度に。男性店長(28)は「調子が戻りつつあると思ったのに」と声を落とした。
宮古空港も人影はまばらで到着ロビーは閑散としていた。土産品店勤務の60代の女性従業員は「8日から客足が止まった。どれほど売り上げが落ち込むのか心配」と不安そうに話した。
一方、9日から県の臨時PCR検査場が市平良下里のJTAドーム宮古島に設置され、市民らが次々と検査に訪れた。県の無料検査は14日までだが、担当者は「感染の状況次第では、検査期間の延長も検討することになる」と述べた。
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