JR東、新ICカード「Suica Light」を発表 デポジット不要:有効期限は6カ月
JR東日本は新たな交通系ICカード「Suica Light」を発表した。従来のSuicaと異なり、500円のデポジットが不要で、6カ月の有効期限を設けているのが特徴。地方自治体の交通費補助事業や、修学旅行で来た学生・生徒の利用を想定しており、短期間の利用ニーズに対応する。
JR東日本は1月12日、新たな交通系ICカード「Suica Light」(スイカライト)を発表した。従来のSuica(スイカ)と異なり、500円のデポジットが不要で、6カ月の有効期限を設けているのが特徴。地方自治体の交通費補助事業や、Suicaの利用エリア外から修学旅行で来た学生・生徒の利用を想定しており、短期間の利用ニーズに対応する。
金額をチャージすることで、スイカと同様に、鉄道やバスなどの公共交通機関、店舗やタクシー、観光施設などでの支払いに利用できる。地方自治体や法人、旅行代理店のみの提供を想定しており、一般利用者には提供しない。
同社によると、以前から「短期間での利用に対し、多くのSuicaを配布したい」というニーズがあったという。既存のスイカではデポジットが必要だったため、各自治体の政策への採用には不向きだった。デポジット不要のスイカライトを使うことで、補助金額をあらかじめチャージした状態で地域住民に配布したり、学校で修学旅行生に事前に配布したりすることができるようになる。
ただ、払い戻しができないため、6カ月の有効期限内にチャージ金額を全て使い切る必要がある。
スイカライトの発表に合わせ、同社は千葉県四街道市との共同事業を発表。コロナ禍で帰省できない同市出身で千葉県外在住の18歳から25歳の学生を応援するため、スイカライトと同市の特産品などを1月下旬から配布するという。
「今後もスイカライトの拡大に取り組み、地域の活性化およびキャッシュレス社会の発展に貢献する」(同社)
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