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ロックダウン下でも過去最高益 アメリカ展開の和食店:KATSU-YAグループ(2/2 ページ)
米ロサンゼルスを中心に和食店18店舗を展開するKATSU-YAグループが、コロナ禍によるロックダウンで飲食店の廃業や人員整理が相次ぐ中、経営再建策として賃上げを実施し、2020年は過去最高益を確保した。
一方、メニューは売れ筋に絞って半分まで減らし、調理時間と仕入れの費用を省くなどのコスト削減を徹底。ロサンゼルスで流行していたデリバリーアプリにも複数登録し、宅配と持ち帰りのプロモーションにも力を入れた。
デリバリーアプリでは、同店のすしが人気を集め、アプリ運営会社がテレビCMまで放映。コロナ禍でも3時間待ちになることもあるほどの盛況という。
20年の直営店10店舗の売上高は前年比11%増の34億円で、グループ全体の純利益は過去最高となった。21年の業績は、6月に飲食店の規制が緩和されたことで、堅調に推移しているという。
上地氏は「賃上げ実施で、覚悟を決めたから、良い結果につながった。従業員と共にグループも成長していきたい」と話した。
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