「ウマ娘」躍進でサイバーのゲーム事業、営業利益15倍に 次の投資先は「競輪」?:2022年9月期第1四半期決算
サイバーエージェントは1月26日、2022年9月期第一四半期決算を発表した。増収増益でのスタートとなった。ゲーム事業は「ウマ娘」躍進で、営業利益が昨年同期比15倍となった。
サイバーエージェントが1月26日に発表した、2022年9月期第1四半期(21年10〜12月)連結決算によると、売上高は1710億円(昨年同期比30.6%増)、営業利益は198億円(同2.8倍)で増収増益となった。
今四半期もゲーム事業が大きく増益に貢献した。ゲーム事業単体での売上高は583億円(前年同期比94.7%)、営業利益は171億円(同15.1倍)と全体の営業利益の8割以上を占める結果となった。
ゲーム事業においては「ウマ娘」が躍進し、21年12月25日に1200万ダウンロードを突破。2月には提供開始1周年を迎える。藤田社長は3カ月前の21年通期決算発表会にて、ウマ娘が一時のブームとして終わってしまうことを懸念していたものの、今四半期では「安定軌道に乗った」とコメントした。
ABEMAを含むメディア事業の売上高は前年同期比22.4%増の249億円、営業損益はマイナス38億円で着地した。営業損益については競輪など公営ギャンブルのネット投票サービス「WINTICKET」への積極投資が要因だとしている。
積極投資の対象となった「WINTICKET」は同社の肝入り事業の一つといえそうだ。今四半期の取扱高は、前年同期比2.8倍の528億円。18年にサービス提供を開始してから、取扱高を順調に伸ばしている。競輪市場全体が20年10〜12月から21年同期比で約1.3倍成長している中で、「WINTICKET」が徐々に市場での存在感を強めていることが分かる。
藤田社長は中長期戦略として、「広告事業とゲーム事業で利益を積み上げ、メディア事業に投資していく」とした。
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