平均2.3億円台の建売住宅、第1期が即日完売 野村不動産「23区を中心に今後も展開」:注文住宅検討層のニーズに合致
野村不動産が、1月下旬に申し込みを開始した、平均2.3億円台の建売戸建て「プラウドシーズン成城コート」5棟が即日完売したと発表した。
野村不動産は、1月下旬に第1期の申し込み登録受付を開始した、平均2.3億円台、最高2.7億円の建売戸建て「プラウドシーズン成城コート」(東京都世田谷区)5棟が、最高倍率5倍で即日完売したと発表した。同社は、プレミアムクラスの建売戸建てを求める潜在ニーズの掘り起こし成功したと分析。同物件を皮切りに、都内23区内を中心に2億円超の“高額建売戸建て”の展開を進める予定としている。
首都圏で供給される一般的な建売戸建ては、建物面積が約100平方メートル前後、数千万〜1億円台前半までの商品が中心で、これ以上の広さ・価格帯の商品は、自ら土地を購入し、注文住宅での建築を検討するケースが一般的だった。
そこで同社は、従来の市場にほとんど存在しなかった2億円超の高額建売戸建ての提供を開始。従来の枠にとらわれず、立地・品質・デザインなどにこだわり、プレミアムクラスを求める潜在ニーズの掘り起こしを目指した。
第1弾として、1月下旬に第1期販売を行った「プラウドシーズン成城コート」は、全戸2億円超の価格帯で5棟が即日完売。最高倍率5倍の申し込みがあったといい、成城エリアに住む人や注文住宅の建築を予定していた人が購入を検討していたという。
また、在宅勤務などが浸透しより広い住宅を求めるニーズにも合致し、マンションからの買い替えや都心部からの住み替えを希望するお客の関心も高かったとしている。
「プラウドシーズン成城コート」の建物面積は約120〜170平方メートル超と、平均的な建売戸建の1.5倍程度の広さを備えた。外観デザインには、昨今の注文住宅のトレンドを反映させ、高さ2.7メートルの大開口サッシ、長さ8メートルのバルコニーガラス手すり、アイアン調門扉など、デザイン要素にこだわった。
また、成城エリアの景観を継承する街並みづくりとして、生垣・石垣・石壁のある外構設計を採用。開発敷地内は、私道として初めて採用された東京都パイロット事業による「電柱地中化」を行い、室内からも整然とした街並みが満喫できるようにした。
同社の建売戸建シリーズ「プラウドシーズン」は、デザイン性と機能性をあわせ持つ「プラウド」シリーズならではの街並みづくりにこだわり、既存の街との調和を図った商品を展開。2002年以降は毎年約400棟を継続的に販売している。
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