任天堂、Switch販売目標を年間2400万→2300万台にダウン 「Wii超え」は達成:半導体不足
任天堂が、2022年3月期通期の「Nintendo Switch」の販売台数予想を、従来の2400万台から2300万台に下方修正。半導体部品などの供給不足が響いた。
任天堂は2月3日、2022年3月期(21年4月〜22年3月)通期の「Nintendo Switch」の販売台数予想を、従来の2400万台から2300万台に下方修正したと発表した。半導体部品などの供給不足が、Switchのハードの生産に影響した。一方、Switch向けソフトの販売本数予想は、2億本から2億2000万本に上方修正した。
任天堂のWebサイトによると、Switchの累計販売台数は1億354万台(21年12月末時点)。家庭用ゲーム機としては「Wii」の記録(累計1億163万台)を抜いた。21年10月に発売したSwitch(有機ELモデル)だけでなく、通常版のSwitch、廉価版のSwitch Liteの3種類のモデルが「バランスよく販売を伸ばしている」(同社)という。
販売台数の修正に加え、為替の前提レートも一部見直し、通期の業績予想も上方修正。売上高は前回予想から500億円増の1兆6500億円(前期比6.2%減)、営業利益は400億円増の5600億円(同12.6%減)を見込む。純利益は、500億円増の4000億円(同16.7%減)になる見通し。
同日発表した22年3月期第3四半期(21年4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.0減の1兆3202億円、営業利益が9.3%減の4725億円、純利益が2.5%減の3673億円だった。前期は「あつまれ どうぶつの森」のヒットが、Switchの販売を大きくけん引したため、反動でマイナスとなった。
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