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デジタル時代にSTPは古いのか? 「リーンスタートアップ」の本質確かに変わった「スピード感」(4/4 ページ)

現代マーケティングの大家、フィリップ・コトラーが提唱した「STP理論」。ターゲットに自社の価値・魅力を示して、競合と差別化を図るポジショニングのことだが、近頃「もう古い」と聞くことが多くなってきた。本当にそうなのだろうか?

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確かに変わった「スピード感」

 その上で、何が変わったかと言えば、やはり「スピード」である。ITの技術、Webの進化から、STPの検討から、市場への展開、反応の計測、「戻って考え直す」までが非常に短時間で可能となったのは事実であり、結果分析にAIも用いたツールを使えば、より高精度で分析も可能となる。

 「満を持して、一気に展開」などという馬鹿げたことをせず、着実に、本来の「戻って考え直す!」を超高速回転で、何度も繰り返して成功に導くことも可能である。

 故に、旧タイプのマーケターも、自分たちがやってきたことは、昨今では「リーン・スタートアップ

 という名前でITの力でより「ビジネスのスピードと成功確率を高めることができるようになっているのだ」という認識を持って、使える部分は使った方がいい。

 一方、特に昨今のスタートアップ企業やWeb系のマーケターなどは、「古い」と切って捨てずに、STPの本来の意味と手法も理解した上で、「リーン・スタートアップ」に取り組むべきであることは間違いない。(金森努)

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