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ソースネクスト、AI翻訳機をウクライナ大使館に寄贈 狙いは?支援の輪広がる

AI翻訳機「ポケトーク」を販売するソースネクストは「POCKETALK W」1000台をウクライナ大使館に寄贈した。

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 AIを用いた携帯翻訳機「ポケトーク」を販売するソースネクストは3月14日、「POCKETALK W」1000台をウクライナ大使館に寄贈したと発表した。ウクライナ避難民が日本で言語の支障なく生活できることを目指している。


コルスンスキー大使(右)に寄贈するソースネクストの松田憲幸社長(同社提供、以下同)

 同社は、岸田文雄首相が同2日にウクライナ避難民の日本国内への受け入れを表明したことを受け、独自の支援を検討してきた。同社からウクライナ大使館に打診し、寄贈が実現したという。

 寄贈するポケトークは、母国語が異なる人どうしが、自国語のままで対話できるAI翻訳機。ポケトークに話しかければ、ウクライナ語とロシア語を含む70言語に翻訳する。Wi-Fiのない場所でも世界130以上の国と地域でそのまま使えるモバイル通信機能を内蔵している。


寄贈する「POCKETALK W」。持ち運びしやすい手のひらサイズとなっている

 同社は「ポケトークが日本に避難してきたウクライナの人々のスムーズなコミュニケーションに少しでも役に立つことを願っている」とコメントしている。

 ウクライナ避難民をめぐっては、松野博一官房長官は3月8日の会見で、避難民8人が日本に入国したと明らかにしている。日本企業は、「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が同3日、ウクライナ避難民100世帯への生活支援や就業機会を提供すると発表。東京都の小池百合子知事も同11日の会見で、都営住宅100戸を提供するなどの支援策を発表している。

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