北海道の商業宇宙港、ロケット開発がテーマの「スマホで読むマンガ」プロジェクト発表(1/2 ページ)
SPACE COTANなどは、ロケット開発がテーマのWEBTOONプロジェクトに取り組むことを発表した。
アジア初の商業宇宙港「北海道スペースポート」の事業を推進するSPACE COTAN(北海道大樹町)は、北海道スペースポートの応援コミュニティ「HOSPO SUPPORTERS」のメンバーであるINCLUSIVE(東京都港区)と、その子会社ナンバーナイン(東京都品川区)とともに、ロケット開発をテーマにしたWEBTOON(スマホ特化型の縦型マンガ)プロジェクトに取り組むことを発表した。マンガという身近なものから関心と理解を高め、宇宙市場の拡大を狙う。
原作者にはマンガ『左ききのエレン』の著者である「かっぴー氏」が参加。エンターテインメントの観点から、宇宙産業とロケット開発事業の理解促進と認知拡大を目指す。本プロジェクトは、北海道スペースポートが関係する「宇宙とエンターテインメント」プロジェクトの第1弾で、製作されたWEBTOONの公開は22年秋頃を予定している。
大樹町にある北海道スペースポートは、アジア初の民間に開かれた宇宙港で、宇宙関連産業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の中核施設だ。21年4月に本格稼働を開始し、航空宇宙関連の実験・ビジネスに必要な機能を順次拡充していくという。同社は、今後もHOSPO SUPPORTERSのメンバー企業とともに連携を図り、北海道における宇宙版シリコンバレーの実現に取り組む。
世界の宇宙市場は年々拡大し、「将来宇宙ロードマップ検討会」(KEARNEY社)の資料では、2018年時点で約40兆円規模の市場が、40年には約160兆円規模になると予測されている。今後の成長が期待される一方、日常生活ではまだまだ身近なものとして認識はされにくい現状だ。
そこで同社は、WEBTOONという新しいコンテンツフォーマットを通じ、宇宙産業に携わる人や、ロケット開発・打ち上げの取り組みを多くの人が知り、子どもが憧れる産業にしたいとの狙いから、マンガというより身近なものへと「翻訳」し、関心と理解を高め宇宙市場の拡大を狙う。また、このプロジェクトは、SPACE COTANと同町にあるロケット開発企業のインターステラテクノロジズが全面協力する。
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