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“シャープの化粧品”、どう製造? 参入の狙いは?? 2つの謎を広報に聞いた(3/3 ページ)
化粧品事業への参入を発表したシャープの広報に、製造方法と参入の狙いを聞いた。
将来的な目標は美容家電の強化
話はそれだけにとどまらない。同社が最終的に目指すのは、美容家電の強化だ。現状、同分野で先行するパナソニックに対し、シャープは商品数などで劣勢の状況。同社は化粧品参入を足掛かりに、今夏にUVケア用の化粧品、23年以降のスキンケア用家電の発売を目指す。
同社は自社の公式ECサイトで「薬用保湿クリーム」を3月22日、「薬用保湿化粧水」「薬用保湿乳液」を4月下旬以降に、それぞれ販売する。まずは月産5000本から始め、需要数などを見て生産数増加や、ドラッグストアなど実店舗での販売も検討するという。
異業種から化粧品に参入した富士フイルムの2021年3月期の売上高は2兆1925億円。このうち、「アスタリフト」などを含めた「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション部門」の売り上げは5678億円と、売り上げ全体の約4分の1を占め、主力事業の一つになっている。
一見、家電と無関係に思えたシャープの化粧品事業参入だったが、その決断は家電メーカーとしてのDNAを意識したものだった。そこには、長く日本の家電業界をけん引してきた自負さえ感じられた。化粧品事業はシャープのビジネス拡大における“ゲームチェンジャー”になり得るか。
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