1990年代半ば、当時の女子高生を中心に「ポケットベル」(略してポケベル)が一大ブームを巻き起こしたわけだが、いまの若い人たちの間で知っている人はどのくらいいるのだろうか。
15〜29歳の男女に「ポケベルを知っていますか?」と聞いたところ「ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない」と答えた人は57%であることが、SheepDog(東京都品川区)の調査で分かった。
次いで多かったのが「ポケベルを知っており、見たことがある」で23%、「ポケベルを知らない」は20%。ポケベルの存在自体を知らない人は、全体の2割に達した。
「ポケベルを知らない」と答えた人を男女別でみると、男性が32%に対し、女性は8%。10〜20代男性の3人に1人が、ポケベルを知らないという結果に。
1968年に当時の「電電公社」(現NTTグループ)が開始したポケベルは、若者のコミュニケーションツールとして広がり、ピーク時には契約数が1000万件を突破した。その後、携帯電話の普及によって利用者が大幅に減少。事業者の撤退が相次ぐ中、東京テレメッセージが2019年9月30日にサービスを終了したことによって、ポケベルの歴史に幕を閉じた。
インターネットを使った調査で、15〜29歳の男女300人が回答した。調査日は3月23日。
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