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グリー田中社長、タイミー守安COO退任に言及 DeNA批判の怒りのツイートが話題、なぜ?ソシャゲ開発で対立の過去(2/3 ページ)

コンプライアンス違反があったとして、タイミーが守安功COOの退任を発表した。これに関し、グリーの田中良和社長が自身の公式Twitterアカウントで、守安氏の退任に言及した上で、DeNAを批判していると話題に。その理由を紐解く。

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田中社長がDeNAを批判するワケ

 上場企業のトップが、SNS上で他社を批判するのは極めて異例だ。田中社長がそこまで怒る理由は何だろうか。それはソーシャルゲーム(ソシャゲ)の開発を巡る対立だ。

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グリーの田中社長(出典:同社公式Webサイト)

 グリーとDeNAはかつてソシャゲを提供するプラットフォームの二大巨頭として開発競争を展開していた。そうした中、公正取引委員会(公取委)は2010年12月、「モバゲータウン」を運営するDeNAが複数のソシャゲメーカーに対し、競合するグリーと契約を結ばないよう働きかけたり、自社と契約するよう強要したりした疑いがあるとして、DeNAに立ち入り調査した。

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モバゲータウンの立ち上げメンバーでもあった守安氏

 公取委はその後、DeNAの一連の圧力行為が独占禁止法の禁じる取引妨害に当たると判断。11年6月に、排除措置命令の処分を下した。当時のDeNA社長が南場会長で、今回、タイミーCOOを退任した守安氏もモバゲータウン事業の中心人物だった。

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公取委はDeNAに排除措置命令の処分を下した

 DeNAではその後も、医療情報サイト「WELQ」など10種類のキュレーションメディアで信ぴょう性の低い記事を掲載していたことが問題となり、世間から批判が集中。記事を非公開にした上で、創業者の南場氏から社長の座を引き継いだ守安社長(当時)が謝罪した。

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 前出のグリー田中社長のツイートは、自身の経験だけでなく、その後もDeNAで不祥事が続いたことへの批判とみられる。

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