イーロン・マスク氏、なぜツイッターの筆頭株主に? 過去ツイートから分析(3/3 ページ)
米スペースXとテスラのイーロン・マスクCEOが米ツイッターの取締役就任を辞退した。マスク氏は株式取得の経緯や取締役辞退の理由を明らかにしていないものの、筆頭株主の地位は変わらず、経営や事業展開など今後の同社の意思決定に一定の影響力を行使するものとみられる。マスク氏はなぜ世界的なSNSプラットフォームの筆頭株主になったのか。過去のツイートを紐(ひも)解き、分析する。
筆頭株主として新機能に関するアンケート実施
マスク氏のTwitterのフォロワー数は約8144万。熱心なTwitterユーザーとしても知られる。筆頭株主になってからは、自身の公式Twitterアカウントで「(ツイートの)編集ボタンがほしいか?」とするアンケートを実施。約441万ユーザーが投票し「Yes」が73.6%を占める結果が出た。
ツイッター側にとっては一見、批判的にも見えるマスク氏の行動。これに対し、アグラワルCEOは「彼(マスク氏)は熱狂的な信奉者であると同時に、サービスの激しい批評家でもある。まさにわれわれが必要としている存在だ。長期的にわれわれをより強くしてくれるだろう」「われわれは今後も彼のアイデアにオープンであり続ける」と投稿し、歓迎する姿勢を見せている。
マスク氏が実施したアンケート調査の結果との因果関係は不明だが、その後、ツイッター社はサブスクサービス「Twitter Blueラボ」で「向こう数カ月中に編集機能のテストを開始する」と正式発表している。
企業に不満があるなら、自ら筆頭株主となり、影響力を行使する――。世界一の財力を背景に、そうした資本主義経済のルールを体現したともいえるマスク氏の一連の行動は、企業経営者や投資家にも今後、影響を与えそうだ。
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