DAZN、英プレミアリーグの放映権失う可能性 権利獲得の韓国企業「交渉の意思ある」(1/2 ページ)
スポーツ動画配信サービス「DAZN」で、来季以降、イングランド・プレミアリーグ(EPL)の試合を視聴できない可能性が出てきた。運営元が「現時点においては来シーズンの放映権を保有していない」とするコメントを発表したためだ。ネット上では同社に対し、厳しい意見が出ている。
スポーツ動画配信サービス「DAZN」で、来季以降イングランド・プレミアリーグ(EPL)の試合を視聴できない可能性が出てきた。運営元のDAZN Japan Investment(東京都港区)が4月15日、「現時点においては来シーズンの放映権を保有していない」とするコメントを発表したためだ。同社は2月に「今後さらなる成長のために必要」として月額1925円から3000円への値上げを発表していたことから、ネット上では同社に対し、厳しい意見が出ている。
EPLの日本国内での配信は、スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」が1997-98シーズンから約20年間手掛けていたが、2018-19シーズンを最後に終了。同社はEPLの放映終了に際し「長きにわたり視聴・支援いただいたことにお礼を申し上げる」とユーザーにコメントした。その後、DAZNが2019-20シーズンから2021-22シーズンまでの日本における独占放映権を獲得し、現在に至る。
韓国資本の動画サービスが放映権取得
そうした中、新シーズンから韓国ECLAT MEDIA GROUPが運営する動画配信サービス「SPOTV NOW」が3季にわたるEPL放映権を獲得したと4月15日、正式発表した。DAZNは声明で「来シーズンも引き続きファンの皆さまにDAZNでEPLをお楽しみ頂けるよう、関係者との協議を継続していく」との声明を出しているが、果たしてDAZNが放映権を得る可能性はあるのか。
SPOTV NOWを日本で運営するLIVE SPORTS MEDIA(LSM、東京都港区)はITmedia ビジネスオンライン編集部の取材に「DAZNと交渉する意思はある」と回答した。現状、日本国内での独占放映権を保持しているのはLSMだが、今後の交渉次第では同社が放映権を分配し、DAZNでもEPL視聴を継続できる可能性が残されているということだ。
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