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増え続ける「ギョーザ無人販売所」はどうなる? ブームの次を見据えた“新たな戦略”長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)

コロナ禍で「ギョーザの無人販売所」が増えている。“ブーム”が巻き起こっているが、どんな事業者が参入しているのか。生き残るために打ち出した、新しい戦略とは。

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 ギョーザの無人販売所が急増している。郊外のスーパーやコンビニの近くなどで、看板の大きなガラス張りの店舗をよく見掛けるようになった。しかも、大半の店は、ガチガチに凍ったギョーザが大型冷凍庫に陳列されているだけというシンプルな造りだ。


コロナ禍で店舗数が20倍に増えた「餃子の雪松」

 支払いも、神社やお寺に設置されている賽銭(さいせん)箱のような場所に、お金を投入するだけ。人間の善意に頼るシンプルな仕組みになっている。防犯カメラは付いているが、盗難対策は大丈夫なのかと思ってしまう。あまり頻繁に人が出入りしているように見えない店舗もある。


「餃子の雪松」の料金箱

 しかし、全国に372店(2022年4月16日現在)を有する「餃子の雪松」をはじめとして、全国にギョーザの無人販売所は雨後の筍の如(ごと)くどんどんできていて、もうかっているようなのだ。「餃子の雪松」はコロナ禍に入る前の20年1月には19店だったから、コロナ禍の最中に店舗数で約20倍という急成長を遂げている。


「餃子の雪松」のギョーザ

 無人販売なので非接触性が高く、新型コロナウイルスの感染を回避したい人々のニーズに見事にハマった。また、味の素冷凍食品や大阪王将(運営はイートアンドフーズ)の冷凍ギョーザがスーパーで売り上げを伸ばしている。このように、ギョーザが手軽に調理できる簡便さも、巣ごもり需要に合致していた。

 ギョーザの無人販売所はどのような経緯で登場し、なぜ流行しているのか。また、パイオニアである「餃子の雪松」の他にどんなプレーヤーがいるのか。実態を調べてみた。

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