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増え続ける「ギョーザ無人販売所」はどうなる? ブームの次を見据えた“新たな戦略”:長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/6 ページ)
コロナ禍で「ギョーザの無人販売所」が増えている。“ブーム”が巻き起こっているが、どんな事業者が参入しているのか。生き残るために打ち出した、新しい戦略とは。
ブームの行方は?
今後、ギョーザの無人販売はどうなっていくのか。無限に店舗を増やせるわけはない。どこかで飽和するが、いつ限界に達するか、分からないのが“ブーム”の怖いところだ。
しかし、雪松のYESでは新しく「もつ煮込み みつ子」を立ち上げ、自動販売機での展開を始めている。関東と東北に12店まで増えていて、順調と見受けられる。
「雪松でもつ煮込みも売ってほしい」というユーザーの声もあるが、今のところ運営にはその気がないようだ。
しかし、今後は分からない。YESは第3、第4の無人販売商品を計画している可能性が高い。雪松の店舗は、最終的には無人グルメのセレクトショップ的な、またはオートレストラン的な店舗に変質していくのかもしれない。
「ふくちぁん餃子」の店舗では、冷凍のラーメン、チャーハン、丼、総菜なども販売し始めた。
ギョーザ無人販売のプレーヤーたちは、次を見据えて動き出している。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
挑戦する郷土の味』
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