「正社員と比べて、不合理な待遇差あり」7割 パートタイマーの不満は?:ボーナスが違う
正社員との間に何らかの待遇差を感じているパートタイマーは、どのくらいいるのだろうか。都内の会社で働くパートタイマーに聞いた。
正社員との間に何らかの待遇差を感じているパートタイマーは、どのくらいいるのだろうか。都内の会社で働くパートタイマーに聞いたところ「不合理な待遇差を感じる」と答えたのは69.2%、「あるとは思わない」は26.9%であることが、東京都の調査で分かった。
「不合理な待遇差を感じる」と答えた人に、その理由を尋ねたところ「賞与」(49.6%)がトップ。次いで「退職金」(33.7%)、「基本給」(27.4%)とお金に関係する項目が上位に。以下「手当の支給(家族手当、住宅手当など)」(20.3%)、「休暇制度」(19.5%)、「福利厚生」(14.9%)と続いた。
一方、パートタイマーを雇用している事業所のうち、正社員とパートタイマーとの間の待遇差をなくすために、何らかの取り組みをしているところはどのくらいあるのだろうか。直近5年間での取り組みを聞いたところ「実施した」と答えたのは29.6%、「実施する予定である」(11.5%)と合わせると4割ほど。「実施していない」は23.9%だった。「待遇差に関する点検を行い、不合理な待遇差がないことを確認した」と答えたのは32.9%で、最も多かった。
「実施した」または「実施する予定」と答えた事業所に、取り組み内容を尋ねたところ「休暇制度の見直し」(44.5%)がトップ。次いで「待遇差に関する根拠の明確化」(41.7%)、「正社員への転換制度の導入・見直し」(36.5%)、「基本給の引き上げ・算定方法の変更」(36.0%)と続いた。
郵送による調査で、都内の会社で働くパートタイマー558人と事業所859社が回答した。調査期間は2021年10月。
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