ニュース
JR東海、リニア工事で静岡県に具体案 大井川に水を戻す(3/3 ページ)
JR東海は、プレスリリース「中央新幹線南アルプストンネル工事における県外流出量を大井川に戻す方策などについて」を発表した。
県外流出量をできる限り減らす方策
県外流出量をできる限り減らす方策も示された。静岡県側から掘削する先進坑から、県境付近に向けて高速長尺の先進ボーリング(前方探査)を実施。小さな孔をあけ、ボーリングの口元から湧出する県境付近の地下水をポンプアップして大井川へ流す。これにより、県外流出量を減らすという。
懸案だった具体策が示されたことによって、静岡県の「次の一手」に注目が集まる。
関連記事
- リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実
静岡県が大井川の減水問題などを理由に、リニア中央新幹線の建設工事に「待った」をかけ続ける一方で、「黙して語らない」大量の水がある。静岡県の地元マスコミも触れられない「田代ダム」の不都合な真実を追った――。 - リニアを阻む「水問題」 専門家の指摘で分かった“静岡県のもっともらしいウソ”
リニア中央新幹線静岡工区の工事が、静岡県によって止められている。両者の交渉が停滞しているのを見てきた、河川工学の専門家に取材を進めると、“静岡県のもっともらしいウソ”が浮かび上がってきた。トンネル工事で大井川の水は減らない――。 - 静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【前編】
静岡県が大井川の減水問題などを理由に、リニア中央新幹線の建設工事に「待った」をかけ続けている。なぜ静岡県知事はリニア建設を「妨害」するのか? 現地取材で浮かび上がった実態を前後編でお届けする。 - リニアを止める静岡県 川勝知事「ヤクザ・ゴロツキ」暴言問題の背景に「ハコモノ行政」
「ヤクザの集団」「ゴロツキ」「反対する人がいたら、県議会議員の資格はない」――。静岡県の川勝平太知事は12月19日、JR東静岡駅前に計画している図書館などが整備される予定のいわゆるハコモノ施設「文化力の拠点」について、来年度予算を認めない県議会の自民党系の最大会派を、こう侮辱した。川勝知事のとどまるところを知らない“口撃”の背景にあるのは……。 - リニア建設を阻む静岡県――川勝知事の「禅問答」がもたらす、これだけの弊害
JR東海によって建設が進められているリニア中央新幹線の着工がストップするという事態に陥っている。静岡県の川勝平太知事がリニア建設への協力の「代償」を要求するなど、現時点での着工に新たな条件を要求しつつあるからだ。繰り返される「禅問答」によって、多くの弊害が生まれている――。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.