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新卒年収4000万円も ファーウェイ「天才少年」を世界で公募開始:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(4/5 ページ)
中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)は2019年6月、世界から「天才少年」を招聘すると表明し、以降、破格の待遇で中国のトップ大学から20代の新鋭をかき集めてきた。そして先月、世界に向け「学歴不問、5倍の年収」で天才少年の公募を開始。日本からも優秀な若手研究者が採用されるかもしれない。
天才プログラマー、発明インフルエンサー……
実名が報道された「天才少年」は、中国版Wikipediaの「百度百科」に略歴や写真も掲載され、ほとんど公人扱いになっている。
今年入社した林田氏は復旦大学の博士課程でITを研究、19年に海外の著名学術誌に論文を発表しており、ファーウェイは林氏の所属研究室と共同プロジェクトを立ち上げるなど在学中から支援してきた。いわば有望研究者の青田買いで、林氏はファーウェイ入社後は5G分野の研究開発に従事するという。
20年に入社した彭志輝氏は電子科技大学で18年に修士号を取得後、スマホメーカー大手OPPOの研究所でアルゴリズムを研究していた。同氏は動画配信プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」で約190万人のフォロワーを持つインフルエンサー「稚暉君」でもあり、無人で走行する自動運転「自転車」など、AIを使った数々の発明を披露しているほか、ファーウェイのイベントでも、インフルエンサー社員として登壇している。
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