勤怠管理・給与計算「手入力」が5割超 労務担当の負担重く:スモールビジネスに従事する1200人に聞いた(2/2 ページ)
クラウド給与計算ソフトなどを手掛けるfreeeは、スモールビジネス(小規模事業)における労務業務に関して調査を実施。勤怠や給与などの管理業務を1人で担っていると答えた割合は3割を超え、半数以上がこれらの業務を「手入力」で行っていることが明らかになった。
6割が労務業務に「不安」抱く
次いで「自分の担当している労務業務に関しての不安をどの程度感じているか」と聞いた。結果は「強く感じている」(21.3%)、「ほどほど感じている」(40.9%)、「あまり感じていない」(27.7%)、「まったく感じていない」(10.1%)となり、労務業務への不安を感じている人(「強く感じている」「ほどほど感じている」の計)が6割以上に上ることが分かった。
「不安を強く感じている」「ほどほど感じている」と回答した116人に不安を感じる業務の内容について聞いたところ、「給与計算」(108人)、「勤怠管理」(107人)、「入退社処理」(83人)と続いた。不安の中身については、「計算や入力のミス・漏れ」(116人)が最も多かった。
「手入力」で勤怠管理や給与計算52%に達する
「使用中の勤怠管理ツール」について聞いたところ、「タイムカード・Excelなどその他手作業」(52.2%)、「なんらかの勤怠管理ソフトを利用」(47.8%)という結果になった。
「使用中の給与計算ツール」については「Excelなどの利用」(49.8%)、「なんらかの給与計算ソフトを利用」(50.2%)となった。勤怠管理、給与計算ともに半数近くの担当者が今も“手作業が必要な環境”で業務を行っていることが明らかになった。
freeeは「労務管理などの業務は、業績とのつながりが遠く後回しにされがちだが、従業員が安心して働くためには整備が必須。体制面やツール面のチェックが必要だ」と指摘している。
調査は2月7〜17日にインターネットで実施した。
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