札幌駅直結の大規模再開発 世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔の実現へ:整備方針まとまる
JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズは5月18日、札幌市と共同で推進している「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」の整備方針を発表した。
JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズは5月18日、札幌市と共同で推進している「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」の整備方針を発表した。同事業は、JR北海道グループが運営する商業施設「エスタ」解体後の跡地と札幌市が保有する用地を一体とした、2ヘクタール超の敷地を活用する大規模開発。北海道新幹線の札幌駅開業や2030年の札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据え、「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔づくり」の実現を目指すとしている。
札幌駅直結という立地特性を生かし、北海道の魅力を発信する「新幹線アトリウム(仮称)」、札幌駅南口駅前広場と建物内の賑わいをつなげる「駅前広場アトリウム(仮称)」、バスターミナル利用者のための道路上空待合スペース「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」といった3つのアトリウムを整備する。
マリオット・インターナショナルと提携し国際水準ホテルを計画するとともに、宿泊主体型ホテルも展開。また、市内最大規模となる約1000坪の基準階貸室により大規模空間を確保し、多様なレイアウトに対応可能なオフィスを計画する。その他、北海道の魅力を伝える地域資源や食文化を発信し、インバウンド対応などの機能を備える商業施設も設置するとしている。
外観は札幌の市街地を表現する格子状デザインに自然を表すスリットを設け、スリット内部には屋外を見渡せる屋内テラスを整備。全天候型のガラスボックスを配置予定の展望施設とスカイガーデンは、新たな札幌のアイコンとなることを目指す。
高さ約245メートルで地上43階・地下4階、延床面積は約38万8500平方メートル。2023年度に着工し、28年度の竣工を予定している。
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