<任天堂決算>減収減益+スイッチ500万台減! マイナスイメージは視点1つで“逆転”も(1/2 ページ)
任天堂の2022年3月期(21年4月〜22年3月)通期連結決算が発表されました。注目の企業だけに、多くのメディアから決算の記事が出ました。一見するとマイナスイメージに見えるものも、視点1つで別の景色が見えてきます。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に5月12日に掲載された<任天堂決算>減収減益+スイッチ500万台減! でもマイナスイメージは視点一つで“逆転”もに、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
任天堂の2022年3月期(21年4月〜22年3月)通期連結決算が発表されました。注目の企業だけに、多くのメディアから決算の記事が出ました。「ゲーム機の販売減」「減収減益」などの見出しから、マイナスイメージを持った人も多いのではないでしょうか。
モヤモヤする違和感の正体は
任天堂の売上高は約1兆7000億円(前年度比3.6%減)、本業のもうけを示す営業利益は約5900億円(同7.5%減)。累計1億台以上を売っている家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の出荷数は、前年度から577万台減の2306万台で、ブレーキがかかりました。キツい表現にするなら「500万台以上減」ではなく「約600万台減」とすら言うこともできます。
ところがファンの視点からすると「前年度は新型コロナウイルスの巣ごもり効果で特別だった。スイッチの売れ行きは落ちて当然だし、比較するのはおかしい」という感じでしょうか。確かにニンテンドースイッチは現在でも飛ぶように売れているのです。それだけに、「売れなくなった」というイメージのある記事に対して、モヤモヤする違和感があるのでしょう。
しかし、メディアとして記事にするなら、数字という客観的な事実である以上「減収減益」と書くしかないのです。むしろ「減収減益」という言葉を避けて書くと、かえって不自然です。決算記事の元になる決算短信では、前年度(21年3月期)と今年度(22年3月期)の2つのデータを比較していますから、白黒がハッキリするのです。
モヤモヤの正体は、ピークを迎えたニンテンドースイッチの出荷数が減っている事実があっても、ファンの目に見えて売れなくなるわけではないからです。もともと驚異的に売れている商品の売れ行きが多少落ちても、変わらず売れてるように見えるので、仕方ないと言えます。
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