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競馬、競輪、ボートレース、コロナ禍でも業績好調 理由は?東京商工リサーチ調べ(2/2 ページ)

コロナ禍での巣ごもりを追い風に、公営競技が好調だ。東京商工リサーチの調査によると、競馬、競輪・オートレース、ボートレースの関連法人の最新期の売上高は4兆311億円(前期比7.1%増)となった。

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競技別の業績は?

 競技別で見ると、競馬関連12法人の売上高は、前々期3兆2748億円から前期3兆4351億円(前期比4.8%増)、最新期3兆6315億円(同5.7%増)と、毎期5%前後の増加。緊急事態宣言下での無観客開催や入場制限、場外馬券場での発券停止など、対面サービス販売は大幅に減少したが、インターネット・電話での投票増加が影響した。

TSR
競馬関連法人 業績推移(東京商工リサーチ調べ)

 ボートレース関連7法人では、前々期2035億円、前期2368億円(前期比16.3%増)、最新期3032億円(同28.0%増)で、公営競技の中では断トツの増加率となった。2021年度に開始した、午後9時以降にレースを実施する「ミッドナイトボートレース」の好評を受け、22年度はレース日数も拡大し、ウイークデーのさらなる顧客増加を図る。

 競輪・オートレース関連8法人では、前々期956億円、前期は917億円(前期比4.0%減)と減少したが、最新期は964億円(同5.1%増)と再び増加した。

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コロナ禍で獲得した新たな客層を留めつつ、会場に足を運ぶファン層の拡大が課題(東京商工リサーチ調べ)

 同社は、「22年春以降、各競技は人数制限をしながら一般客の入場を再開。レース日程の改善や競技場の改修など、若い世代やファミリー層らへの訴求を図り、ポストコロナに向けた施策を進めている。コロナ禍で獲得した新たな客層を留めつつ、会場に足を運ぶファン層の拡大が課題だ」としている。

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