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Visaカードで地下鉄に乗れる自動改札登場 福岡で実証実験
Visaのクレジットカードで地下鉄に乗車できる実証実験が、5月31日から福岡市地下鉄で行われる。交通系ICとVisaのタッチ決済の両方に対応した一体型改札機の利用は、国内で初めて。
Visaのクレジットカードで地下鉄に乗車できる実証実験が、5月31日から福岡市地下鉄で行われる。交通系ICとVisaのタッチ決済の両方に対応した一体型改札機の利用は、国内で初めて。
三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、日本信号、QUADRACの4社が実施する。Visaのタッチ決済を利用し、切符などの事前購入やチャージを行うことなく、改札にカードをかざすだけで乗降車が可能になる。クレジット、デビット、プリペイドのそれぞれに対応するほか、Apple PayやGoogle Payなどのスマホにも対応する。
当初対応するタッチ決済はVisaのみだが、今後他のブランドにも展開を検討するとしている。
海外ではタッチ決済を用いた公共交通機関の利用が増加しており、同様の仕組みで国内での普及も目指す。2020年7月には高速バスでタッチ決済の取り扱いを開始したほか、21年9月からは横浜市営バスでも実証実験を開始している。今回、初めて電車での実証実験が行われることで、幅広い公共交通機関への導入が現実味を帯びてきた。
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