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ハンバーガー店が増えすぎている!? 激戦区「渋谷」「吉祥寺」で見た“淘汰”の兆し:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
コロナ禍の影響で、ハンバーガー店への新規参入が相次いだ。競争が激化した結果、淘汰されるケースも。激戦区である渋谷と吉祥寺では何が起きているのか?
新規参入が相次ぎ競争激化
そのため、コロナ禍に入ってから、ハンバーガー業態への新規参入が相次いでいる。
「焼肉ライク」がヒット中のダイニングイノベーションは、20年11月に「ブルースターバーガー」を東京・中目黒にオープン。今は東京と神戸に4店まで増えている。
また、同社はチキンバーガーの「ドゥーワップ」1号店を21年7月、東京・代官山に出店している。
コロナ禍で、大きな影響を受けた居酒屋業界からも、鳥貴族がチキンバーガーに参入。21年8月、東京・大井町に「トリキバーガー」1号店をオープン。22年3月には都内の渋谷に2号店を出店した。
また、「ロイヤルホスト」「天丼 てんや」を展開するロイヤルホールディングスは、チキンバーガーを主力とするバターミルク フライドチキン専門店「ラッキー ロッキー チキン」1号店を21年5月、東京・武蔵小山にオープン。都内4店、神奈川県1店にまで増えた。
「築地銀だこ」のホットランドは、群馬県桐生市の人気店「ジューザバーガー」を経営するエヌシー(群馬県桐生市)と業務提携。20年12月、東京・東銀座に「ジューザバーガー」の東京1号店をオープン。21年11月には東京・国分寺にも新店ができた。
このように、平時はもちろん、コロナ禍にあっても安定した売り上げを確保したい外食企業の事情が、ハンバーガーの競争激化につながっている。
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