缶詰を「非常食として備蓄」4割強に 人気の缶詰は?:約1万人にアンケート
伊藤忠グループのリサーチ会社、マイボイスコム(東京都千代田区)は、4回目となる「缶詰の利用」に関する調査を実施。缶詰を月1回以上購入する人は5割強に上り、直近1年間に利用した缶詰は「魚介類の素材缶詰」が最も多いことが分かった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
伊藤忠グループのリサーチ会社、マイボイスコム(東京都千代田区)は、4回目となる「缶詰の利用」に関する調査を実施。缶詰を月1回以上購入する人は5割強に上り、直近1年間に利用した缶詰は「魚介類の素材缶詰」が最も多いことが分かった。
缶詰の購入頻度は、「月に1回程度」「年に数回程度」が各3割弱でボリュームゾーンだった。月1回以上購入する人は5割強、女性や高年代層で高い傾向が分かった。
直近1年間に利用した缶詰は「魚介類の素材缶詰」が73.1%でトップ。次いで「野菜の素材缶詰」が38.7%、「フルーツの缶詰」が28.2%となった。「野菜の素材缶詰」は女性で5割強に上った。
缶詰購入者が重視する点は、「価格」「味」が7割前後、「原材料」「容量、サイズ」「生産国」「賞味期限・消費期限」が3〜4割だった。その他、「原材料」「開けやすさ」「容量、サイズ」「生産国」などをはじめ、女性高年代層で比率が高いものが多かった。
缶詰の購入理由は、トップが「保存がきく」で購入者の86.5%、次いで「価格が安い」「味がおいしい」が各3割強だった。「保存がきく」「品質が保持されている」「そのまま食べられる」は高年代層、「一年中手に入る」「調理の手間や時間を短縮できる」「いろいろな料理に活用できる」は女性高年代層で高かった。
また、非常用食品として缶詰を備蓄している人は4割強だった。「備蓄しており、普段の食事などでも利用する(ローリングストック)」は33.6%で、女性や高年代層で高い傾向があり、60〜70代の女性では4〜5割に上った。地域差も見られ、中国地方や九州地方では「非常用食品として缶詰を備蓄していない」が6割強と他の地域より高い傾向があった。
調査は4月1〜5日にインターネットで実施し、1万35件の回答を得た。
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