斬新! 「カゴがなくても荷物を運べる自転車」はなぜ生まれたのか:3分インタビュー(1/3 ページ)
自転車に荷物を載せるには前カゴを使うのが当たり前――そんな常識を変える商品が発売された。自転車専門店DAIWA CYCLEが発売した“カゴがなくても荷物を運べる”自転車「トートバイク」だ。その開発背景を聞いた。
3分インタビュー:
「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
自転車に荷物を載せるには前カゴを使うのが当たり前――そんな常識を変える商品が発売された。自転車専門店DAIWA CYCLE(大阪府吹田市)が5月に発売した“カゴがなくても荷物を運べる”自転車「トートバイク」(3万3000円)だ。
フレームの中央にトートバッグに似た深型の構造を採用し、前カゴを付けずとも荷物を運ぶことができる。幅80〜110ミリ、高さ240〜300ミリのバスケット部分には、A4ノートPCが入るビジネスバッグ(幅42センチ×高さ30センチ×幅11.5センチ)が収納でき、重さ10キロまでの搭載を可能とした。
自転車の前カゴに荷物を入れ、「さぁ漕ぐぞ!」とペダルを踏んだら安定せずにフラフラ……。といったこともなく、テントや折りたたみテーブル、イスを載せても走行できるという。また、別売りの前かごや後かごを搭載することも可能で、より多くの荷物を運べるのだとか。 開発はどのように進んだのか、DAIWA CYCLE取締役、営業本部長の金子陽一さんに話を聞いた。
担当者に聞いてみた
――「トートバイク」を開発したきっかけは何ですか?
金子: 当社は自転車の専門店としてプライベートブランド製品の開発も長年手掛けています。街中を走る自転車を見ても「どれも一緒だな」と思うことが多く、コモディティ化する自転車業界に一石を投じたい、オリジナリティーのある「当社にしかない自転車」を開発することを理念としています。
製品のアイデアとして、これまで自転車ではできなかったことを可能にする製品をつくれないかと考えました。自転車の困りごとをあげる中で、荷物に関する悩みがたくさんあることに気が付いたのです。
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