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「シャドーIT」をAIで検知 「メタップスクラウド」新機能の提供開始
DX支援事業などを行うメタップス(東京都渋谷区)は6月14日、提供するSaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」において、「シャドーIT」機能(β版)の提供を開始した。また、正式リリースに向け、検証パートナーを募集する。
DX支援事業などを行うメタップス(東京都渋谷区)は6月14日、提供するSaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」において、「シャドーIT」機能(β版)の提供を開始した。また、正式リリースに向け、検証パートナーを募集する。
「シャドーIT」とは、企業や情報システム部門の担当者が承認をしていないSaaSを、社員が無許可で利用している状況を指す。これにより、無駄なコストを継続して支払い続けてしまったり、情報漏洩につながる可能性がある。
同機能では、登録したSaaSから日々送られてくるメールの送受信ログを加工し、機械学習させることにより、無許可で使用されているSaaSを検知する。検知の結果、無許可での利用が疑われるSaaS、そのSaaSが無許可だと思われる確率、該当SaaSを利用しているユーザーのメールアドレスが分かる。
同社は、今まで培ってきたAIやビッグデータ解析の経験値を、今回の新機能に生かし、隠れているシャドーITの検知に尽力するとしている。
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